サブスクリプション・パフォーマンス・ベンチマークレポート2022/2023年版をリリースいたしました。

Pianoは550社を超えるパブリッシャー企業のあらゆるチャネルのエクスペリエンスを最適化しています。そのため、毎月1400億以上のページビューから顧客行動を分析し、パーソナライゼーション、コンバージョン、リテンションのインサイトを獲得することができる独自の立場にあります。

最新のサブスクリプション・パフォーマンス・ベンチマークレポートでは、会員登録の阻害要因の克服や、無料登録ユーザーを有料会員へと導く過程のほか、アクティブユーザーのエンゲージメントの維持、解約率の軽減に至るまで、カスタマージャーニー全体でのユーザー行動を調査しています。

​​本レポートでは10の重要なデータと分析結果について解説しています:

  • ユーザーエクスペリエンスはコンバージョンに影響を与えます。現在、デジタルオーディエンスの65%はモバイルデバイスを使用しており、有料オファーのクリック率はモバイルの1.46%からデスクトップの1.53%まで様々ですが、有料オファーの42.4%がデスクトップで完了するのに対し、モバイルではわずか19.7%です。優れたユーザーエクスペリエンスを実現するためには、ユーザーが課金プロセスの途中で離脱してしまわないように、技術面での阻害要因を最小限に抑えることが重要であることが浮き彫りになっています。
  • 適切なアルゴリズムがあれば、大きな効果が期待できます。自動最適化されたコンテンツ・レコメンデーション(おすすめ記事)は、手動で設定したレコメンデーションよりもCTRの中央値が60%上昇します。
  • 会員登録はコンバージョン率向上に貢献します。1年間のコンバージョン率は、わずか0.5%から12%以上と幅がありますが、最もパフォーマンスの高いサイトは、有料コンバージョンへのステップとして会員登録施策を実行しており、アノニマスユーザーのコンバージョン率がわずか0.22%であるのに対し、会員ユーザーのコンバージョン率は9.88%と、45倍もの差があります。
  • オムニチャネルがコンバージョンを高め続けています。検索とSNSの両方からサイト訪問したことのあるユーザーのコンバージョン率は、単一チャネルのユーザーよりも10倍高く、チャネルを横断して構築されたエンゲージメントとロイヤリティは価値がより高いことが改めて証明されました。

有料会員専用コンテンツを含む、コンテンツに対するユーザーの需要は、新型コロナウイルスの大流行に後押しされ過去最高を記録しましたが、業界の成長はまだ終わってはいません。コロナ後に獲得したユーザーの維持、そしてさらなる成長のためには、メディアはデータドリブンな戦略で顧客体験を向上させる必要があります。
本レポートは、これらの興味深いデータを集めただけのものではなく、エンゲージメント、コンバージョン、そして安定した、持続可能な成長を促進するために、役に立つ知見を集めたものです。

 

2021年版のレポートをご覧になって比較していただくこともできます。